2017年度後期 作業開始

2017年10月5日(木)

2017年度後期の作業が始まりました。
前期は受講者が多かったので、後期にまわした人もいて、新規5名加わって計17名の登録があります。
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秋です。春には裸にされた丘も草花やススキが生い茂り、草木と光が織りなす美しい景色が丘全体に広がっています。
夏の間に坂道を覆い隠すように茂った草を刈ることからスタートです。
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パプリカがたわわに実っていました。枝豆も収穫して、伊藤真里衣さんが陶磁器棟でさっそくゆでてきました。
生物学の徳岡駒子先生も久しぶりにつちのいえに上がってこられ、楽しい3時の一服。
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つちのいえ本体の屋根を葺替えたのですが、頭頂部の処理がまだで、銅版を巻こうと思います。
紙をまいて型取り。細かいのを組み合わせねばなりません。

土浮き庵の西壁の窓は、引き戸にすると決まりました。
来週、竹木舞をはって、土壁づくりを始めます。
(井上記)



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# by plus-ap | 2017-10-10 11:04 | 土の家プロジェクト | Trackback | Comments(0)

屋根の葺き替え_3

9月27日(水)

葺替え作業3日目。
この日は挿しガヤによる補修と、屋根の頂点の処理です。
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度重なる嵐で、当初2メートル近く高く尖らせていた茅屋根の天辺が折れています。
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頂点の症状を診るのは、第2期の屋根完成以来はじめて。
大黒柱がちらりと見えています。そういえば、高い大黒柱の天辺をくるむようにカヤを巻いたことを思い出しました。
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刈り込んだ上から、陶器をかぶせます。皿を窯でやくときに使う器で、長谷川先生が陶磁器棟からもってきました。
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形がいびつです。
天辺付近は押え竹がなく、編み込みをすることができず、カヤをしっかりとめる手段がないので、カヤがそのうち抜けていくことが心配です。
それで、後日、銅板を巻くことにしました。
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銅版を巻く作業のために吉田さんが足場を組んで下さいました。ありがとうございます。
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葺替え終わった入口付近の屋根。前の状態と比べて下さい。
屋根全体がふっくらと膨らみ、精気あふれる感じになりました。驚きです。
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屋根を点検したとき、衝撃的なことに気づきました。竹の梁が折れているのです。
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もう一ヶ所、折れていました。どこかわかりますか?
ここも下から支えて補修することにします。ちょうど大きな枝を切り落としたのでそれを使う予定です。
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吉田さんから大事なことを教えてもらいました。カヤとヨシのちがいです。
穂先のちがいもさりながら、カヤは中がつまっています。それに対してヨシは中が空洞です。その分外側が堅い。
現在は、茅葺きといっても、ヨシが多く使われるようになっているとか。
秋山先生の土地から持ち帰ったのは、堅くてごついのでヨシと思っていましたが、シノガヤという種類のカヤだそうです。

畑中屋根工事の吉田さん、奥さま、足場も残して下さり、さまざまなご指導、まことにありがとうございました。
今年後期、土浮庵が完成したあかつきの囲炉裏会にはぜひご招待します。



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# by plus-ap | 2017-10-01 12:44 | 土の家プロジェクト | Trackback | Comments(0)

屋根の葺き替え_2

9月26日(火)

入口部分の屋根の補修のめどが立ったので、今日は屋根の北面の傷んだ部分に「挿しガヤ」をして補修します。
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まず足場を組みます。
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足場を吊るための押え竹を探す吉田さん。これはむずかしそう。
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挿しガヤの方法。細竹を挿して持ち上げ、下の竹を少し引き抜いてゆるめ、空いた隙間にカヤを一握りずつくらい挿し込んでいきます。
(これは入口上の補修部分で、挿しガヤの箇所ではありませんが、要領は同じ)
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カヤを挿したら、出っ張りを叩き入れていきます。端がそろってきれいな面が出るように叩くのがコツです。
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次にはさみで刈りそろえていきます。
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このカヤバサミは、刃先がきれいにカーブしていて、特注品です。
新潟の刃物屋さんに五つ注文したものの一つですが、今はつくれる職人がめっきり減っているとか。
茅葺き屋根の減少とともに、それを支える技術と職人が少しずつ消えていきます。
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私たちが挿しガヤに奮闘しているうちに、吉田親方は補修部分をきれいに仕上げています。
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休憩時間に屋根の天辺で記念撮影。屋根に上がれる貴重な機会です。
吉田親方の奥さんもすっかり学生たちと仲良しです。



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# by plus-ap | 2017-10-01 12:09 | 土の家プロジェクト | Trackback | Comments(0)

屋根の葺き替え_1

2017年9月25日(月)

この日から3日間で、傷んだ屋根の葺替えを行いました。
指導下さるのは、以前もお世話になった畑中屋根工事の吉田顕さまと奥さま
当時(2012年8月)は萱金(かやきん、大原野)の齋藤親方が存命で、吉田さんのお父さんと屋根葺き職人仲間でした。
そのときの葺替えは、第1期(2010年秋〜)のワラを使った屋根が傷んだためでした。
今回直すのは、そのときあえて残しておいた入口上の部分です。

朝10時、野洲から車で来られた吉田ご夫妻といっしょに、まず丸太と番線で足場を組みます。
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ふと気づくと、つちのいえに入口の地面に動物の足跡。大きめのイタチでしょうか。

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足場の上に立って、古いワラをはずします(「めくる」という)。
正確には最上層は細目の茅で、ワラは下層に敷いていました。昔の作業を忘れています。
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めくって現われた竹屋根の骨組み。編み下がりという手法で竹を組んでいきました。
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まず一層目は、持ってきていただいた茅束をとめていきます。
カヤは端の部分は斜めにして、刈ったときに断面(ケラバ)が見えるようにします。扇状にする感じです。
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次に丹後の秋山先生の別宅の土地から採集したヨシを葺いていきます。
(のちにこれはヨシではなくシノガヤのというカヤの一種であることが判明。)
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第2層が葺き終わったところ。そのあとまた上に第3層を葺いていきます。
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茅葺きでもっともダイナミックな作業のひとつである編み込みの作業。
針状に穴を空けた細竹に縄を通し、屋根に突き刺して、押え竹に縛りつけていきます。(やっているのは有田さん)
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竹の先が屋根の下に出てきたら、いったん縄を竹針から抜いて垂竹にまわし、再度挿した竹針に縄を通して引き抜きます。
これで上の押え竹と屋根の骨組みが結びつけられます。
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縄をぐるぐると3回まわして、足をつかって締めつけます。あとは男結びで縄を固定します。
(男結びはむずかしく何度も失敗。やり方はメンバーに聞くか、Youtubeなどに上がっているので自分で調べて下さい。)
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今日はここまで。




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# by plus-ap | 2017-10-01 11:10 | 土の家プロジェクト | Trackback | Comments(0)

つちのいえ ホームページ更新

8月28日(月)

2017年度前期のレポート、面白いのが集まったので、まとめてホームページにアップしました。
知見の交換にもなるので、メンバーの人は目を通しておいて下さい。

ついでに2016年度のレポートも載せました。

なお、長谷川直人先生が9月17日まで、ギャラリー器館で個展中です。

(井上記)




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# by plus-ap | 2017-08-28 18:09 | 土の家プロジェクト | Trackback | Comments(0)


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