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梅雨の草刈り

2019年6月19日(水)

しばらく投稿が途絶えていました。
今年前期はつちのいえはテーマ演習の授業としてはありませんが、総合基礎の1回生が第1課題「ようこそ!縄文的精神で歓待の場(器)をつくる」で、土壁をつくりたいというので、土と技術を提供しました。
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5月連休明けの光景

・ ・ ・
梅雨も間近いとき、上の学年の学生がグラウンドの端につくっている農園に敷くワラがほしいというので、屋根のカヤの残りを提供することにしました。
しかし、行ってみればいつのまにかつちのいえの丘は草が伸び放題。
道もわからないくらいになっていたので、草刈りをしました。
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矢印がルートです。
通常見えるはずの土浮庵も見えません。

つちのいえの丘では、自然の旺盛な生命力を肌で感じることができます。
メンバーのみなさんもときどき息抜きに来てください。
後期は漆工の大矢一成先生をメンバーに加えて再始動します。
(井上記)


# by plus-ap | 2019-07-05 00:28 | 土の家プロジェクト | Trackback | Comments(0)

2019年春

2019年4月3日

つちのいえの丘の上にも春が来ています。
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落葉樹である桜の落葉は、茅葺きの屋根にはよくないので、上にかぶさる枝を切ったところがあります。
それでかつてのように桜爛漫とまでいきませんが、つちのいえのまわりで花見ができます。
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カンヴァス屋根に穴があいているので、ポリカ波板で即席手当てして、雨水が室内に入らないようにしました。
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この春に入ったばかりの新入生たちが何人かで見に来たようです。代表の名は「土谷」さん?
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土浮庵の床下に大きなタンポポが咲いています。
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この床下からの(にじり口ならぬ)上がり口にだれが気づくでしょう。
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柱に段がついていて、ロフトにも上がれることに気づく人が、どれだけいるでしょう。
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ここからテラスに出るとどれだけ気持ちいいか、だれが気づくでしょう。

2019年度前期は、井上は総合基礎の運営副委員長で忙しく、長谷川直人先生も、秋山陽先生と永楽先生が退任して陶磁器専攻の教員組織が大きく変わり、何かと忙しいので、授業としてのつちのいえはありません。

でもOBの人はいつでもあそびに来て下さい。問題を発見したら、知らせて下さい。

(井上明彦 aki@kcua.ac.jp)



# by plus-ap | 2019-04-03 23:28 | 土の家プロジェクト | Trackback | Comments(0)

2018年度後期は・・・

2018年11月29日

今期は、授業「テーマ演習」としてつちのいえはありません。
「テーマ演習」は5名以上の学生と教員1名の提案で授業として成り立ちます。
毎年後期は、授業を行うかどうかは学生の自発的な提案にあえて委ねています。
ところが今年は学生から提案が出ず、授業としてつちのいえは行われないことになりました。
前期に土浮庵が完成してモチベーションがさがったのでしょうか。
でもつちのいえの丘ではその気になればいっぱいやれることがあります。
初めてのことです。

でも無理して「授業」する必要もないので、悪いことではありません。
つちのいえはもともと「授業」ではなく、単位と無関係な学生と教員(井上)の自発的な創作・研究活動だったので(2008年)、テーマ演習という授業の枠に入ってから(2009年〜)も、授業以前の自発的な状態こそがつちのいえのエッセンスでした。
学生自身がやりたいことが見つからないのに行う必要はありません。

とはいえ、つちのいえのエッセンスがわかっているOB・OGは、ときおりつちのいえを訪ねてきます。
10月24日、陶磁器4回生の伊藤真里衣さんから、知り合いが古民家を解体するが、土壁から大量の土が入手できる、いりませんかと、連絡が入りました。

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彼女から送られてきた写真。
壊しているのは、南区のコーナンプロ吉祥院店の近所のかなり古い民家ということ。
いい土です。こねたらまた使えて、いい壁がぬれそうです。
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結局いただくことにして、伊藤さんたちがつちのいえに運びました。
井上は徳島県立近代美術館で展示作業があり、運搬を手伝えなかったので心配でしたが、土嚢は無事つちのいえの南の坂道に積まれていました。
2トンくらいあるでしょうか。来年度、つちのいえの3軒目にチャレンジしましょう。


11月29日 久しぶりにつちのいえに来て見ると、黒板にOGの書き置きがありました。
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カンヴァス布を木のフレームにはってつくった屋根の一部がやぶれています。補修が必要。
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つちのいえの西側の倒木はそのままです。
大量の木材がある、と見ることができます。
次年度、これも活かしたいところです。


# by plus-ap | 2018-11-29 23:41 | 土の家プロジェクト | Trackback | Comments(0)

台風一過

2018年9月5日(水)

昨日(9月4日)、四国から神戸に上陸した猛烈な台風21号は、関空水没をはじめ、関西各地に大きな爪痕を残しました。
翌5日朝、つちのいえも心配だったので、見に行くと、信じがたい光景が丘の上に広がっていました。

つちのいえの西側に生えていた大きな樹木(しらかし)が根こそぎに倒れ、もう一本の巨木もへし折れています。
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しかしつちのいえは無事でした。
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茅葺き屋根に折れた木の枝があたったようで、少し屋根が傷んでいますが、中は雨漏りもしていません。
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土浮庵の竹屋根はぜったい飛んでいるのでは、と、散乱する材木を片付けながら近づくと・・・
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まったく無事でした。
細かいチェックはまだですが。
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カヤ小屋の屋根に使っていたブルーシート(二重折り)が少し取れています。
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作業小屋の屋根の一部や材木棚のポリカ屋根が飛ばされ、小屋の背中側の壁板が一枚取れていました。

この作業小屋は、つちのいえをつくる前にまずつくったものです。完成したとき(2009年6月)の写真をあげておきます。
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まだつちのいえが生まれる前。最初期のメンバーの富元君らと、彫刻家の小清水漸先生です。
作業小屋はとてもすっきりしていて、お茶が飲めるスペースでした。

それにしても、大木を根こそぎにする台風にも耐えたつちのいえ母屋と土浮庵。6月の大阪北部地震や7月豪雨にもなんとか耐えました。
来るべき大災害に備えて、全国各地につちのいえをつくりましょう。

(井上記)


# by plus-ap | 2018-09-05 23:13 | 土の家プロジェクト | Trackback | Comments(0)

スイカ茶会

2018年7月26日(木)

授業としては前期最終日のこの日は、恒例となりつつあるスイカ茶会。
奈良在住のOBの出口義子さん(日本画・2017年大学院修了)から届いたスイカを囲んで、今期の打上げを兼ねた集いを開く。
今年ゲストにお招きしたのは、カメルーンの森のピグミーの暮しを研究する文化人類学者の服部志帆先生。
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版築壁をスクリーンにして、ピグミーの森の暮しが映し出されます。
地上最後といえるかもしれない狩猟採集民族のピグミーは、狩猟や漁撈を生業として森で遊動的な生活を送っていましたが、カメルーン政府の定住化政策によって、しだいに伝統的な暮しを続けるのが困難になっているそうです。
それでも服部先生が研究するバカ(Baka)と呼ばれる民族は、折り曲げた枝にクズウコンの大きな葉を被せてつくるドーム型のテント(モングル Mongulu)で遊動型の生活を続けています。
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モングルの大きさは、平均で床直径2.5m、高さ1.3m。
地面に直径2cm、長さ2.5mほどの木を25cm間隔に立てて、編むようにしてドーム状に組み、そこに集めてきた大きなクズウコンの葉(長さ60cm、幅30cm!)を下からつけていく(下からつけるのは重なり部分からの雨漏りを防ぐため)。次にツル性の植物を縦に裂いてつくったヒモで葉っぱを木組みに固定していきます。
モングルがこんなに小さいのは、ピグミーが平均身長1.5mのたいへん小さな体格だからです。(ピグミーという名前は、ギリシア語の肘尺のpygmē(肘から拳までの長さ 約35cm)に由来。)
それに、狩猟や採集のために移動するので、家財道具もとても少なく、日用品の多くは使い捨てだそうです。モングルは住居というより、食事と睡眠に利用されるだけなので、文字通りテントですね。森の中は朝夕冷え込むので、小さい方が身を寄せ合って眠れます。
家をつくるのは主に女性の仕事。でもあくせくつくらず、数日間かけてのんびりつくるそうです。制作にかける総時間もせいぜい4時間ほど。
(男の仕事はもっぱら狩猟や漁労。)
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モングルの屋根に使うクズウコンは、皿、覆い、背負子、敷物など、何にでも使用されます。
また驚くことに、バカには「所有」という概念がなく、食べ物でも材料でも、なんでも共有されます。原始共産制といえるかもしれません。
装飾したり、モノを蓄財することにも無頓着で、とにかくムダなエネルギーはいっさい使わない質素な暮し。
でも即興的で複雑な多声的な声楽が得意で、音楽的にはかなり高度だそうです。

服部先生のお話を聞いていると、バカ・ピグミーは人間が自然とともに生きていく上での何か絶妙な秘訣を体得しているように思えます。
レクチャーのあとの質疑も活発でした。

服部先生、たいへん刺激的で貴重なお話、ありがとうございました。





# by plus-ap | 2018-07-28 23:53 | 土の家プロジェクト | Trackback | Comments(0)


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