カテゴリ:研究と観察( 5 )

茅葺き見習いのOB木下愛理さんから

9月7日(月)
茅葺き職人になったつちのいえOBの木下愛理さんからの報告です。

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井上先生、長谷川先生、つちのいえの皆さま、ご無沙汰しております。
いつも皆さまのメールのやり取りやブログを楽しみに拝読してます。

こちらは只今、益子に滞在しながら茨城と栃木の県境にある現場へ通っています。
お寺さんの大きな書院を葺き替え中です。

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で、とある休みの日に益子を散歩していたところ、面白いものを見つけました。
それは、つちのいえとまったく同じで小舞の土壁に土ブロックの小屋、さらに、薄暗がりの写真で申し訳ないですが、地層のような土壁(あたかも版築のような!)に漆喰のステージが!!
なんだこれは!?と調べてみると、土祭(ひじさい)と言う地域のお祭りの為のものでした。

*参考:木村謙一・小沼充・久住章・挾土秀平ほか著『左官回話〜11人の職人と美術家の対話』

つちのいえを思わずにはいられませんでした!

以上、面白かったので報告でした!

木下 愛理



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by plus-ap | 2015-09-07 19:00 | 研究と観察 | Trackback | Comments(0)

つちのいえの丘の自然

11月6日(木)、この秋は、つちのいえのある丘と、彫刻棟裏のクラブボックスの北側の庭に分かれて作業が進んでいます。
秋たけなわで、丘の上の紅葉が進んでいます。
非常勤で生物学を担当いただいているK先生が、このところ調査を兼ねてよくつちのいえに来られます。
先生のご専門はキノコですが、植物全体に造詣が深く、丘全体の環境をデザインしていくうえで、ぜひご協力いただきたい方です。
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上は「野外での仮同定」

先生からのメールにこうありました。
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きのこの肉眼同定は,植物に比べて正確さがどうしても下がります。
というのは,毎年見られるきのこであっても,別種の可能性があったり,顕微鏡確認するまでは,
確定できないものも多いです。
さらには,まだ名前のついていないきのこがたくさんあり,植物の分類に比べると,200年の遅れがあるとも言われます。

ということで,野外での同定は名前が変更する可能性が3~5割ほどあることをお伝えしておきます。

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生き物の世界は奥が深い。
次年度、先生とどんなコラボレーションができるか、思案中です。
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by plus-ap | 2014-11-06 23:30 | 研究と観察 | Trackback | Comments(0)

カジノキ

8月5日(月)、大阪の四天王寺を訪れた際、つちのいえに植えたのと同じカジノキをみつけました。
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柵の中に2本、間隔を空けて植えられ、特別な樹という扱われ方をされています。
なぜかといえば、
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というわけです。

じつはつちのいえのカジノキは、由緒ある冷泉家からいただいたもの。
冷泉貴美子さんによれば、梶は地下茎で延びていき、根が張り巡らされるので、近代以前は川岸を固めるためによく植えられたそうです。
平安の昔、七夕の行事では、葉に和歌を書いたとか。(『冷泉家歌ごよみ』)
紙をつくるためにコウゾを植えましたが、これはどうしてもカジノキでも紙を梳いて、絵や歌を描かないといけない気がします。。

(井上記)
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by plus-ap | 2013-08-05 23:45 | 研究と観察 | Trackback | Comments(0)

版築実習 2

7月11日 
滋賀県大での、畑中さんの実習に参加させていただきました。
先週に比べて、どうなっているのかと思いわくわくしながら、午後1時に県大へ。
この日は、皆さんは朝9時から作業しておられ、
作業場に着くと、型枠の外れた“おくどさん”の姿が!!

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中の紙管も外され、大谷石の火焚き口、表面の層がでてきている。
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きれい・・・

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紙管の文字が写っていて面白い

杉板の年輪を浮かび上がらせて、コンクリートに移したものを見たことあるけれど、
可塑的な“砂”の表面に文字というのが儚いというか脆くていい。
荒木高子の聖書シリーズの作品みたい 
それよりももっと儚くて感覚的に面白い


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かなり、途中の作業を省きますがこれが完成したところ。
土に金物 
という取り合わせが面白い。
“金具がついた瞬間、しゃんとみえるのは不思議だねー”と皆さんと話す

“おくどさん”の中は、耐火性モルタルで左官
大谷石と火焚き口の出し入れ部分の金具も、モルタルで止めている。

「“モルタルを使う”というのは、抵抗があるんだけど、“モルタルも土だから”と自分に言い聞かせて使っています」と畑中さん
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人懐こい子猫が途中作業場に来て、畑中さんのひざの上でのんびり

ここの作業場の空気はこうした外から来たもの(猫や私など)を、さらりと受け入れる雰囲気がある
異質なもの同士が出会ってなじんでいく空気がある
土と金物、木、人などなど
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再来週には、組みかけのウッドデッキも“おくどさん”を囲むように出来上がる予定だそう


滋賀県大の皆様、2週連続お世話になり、本当にありがとうございました。

(なかおか)
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by plus-ap | 2009-07-11 01:05 | 研究と観察 | Trackback | Comments(0)

版築実習 

7/4、PLUSでお世話になっている建築家の畑中久美子さんのお誘いで、
滋賀県大の版築実習に参加させていただきました。

報告と覚書です。

参加者は、前田さんと中岡。どうしても版築をしてみたかったので、
下見と作業手順を教えていただきに、前田さんを誘い南彦根へ。


本日は、滋賀県立大学 環境科学部 環境建築学科のコミュニティ・プロジェクト実習に参加。
この授業は院生と社会人枠の『近江環人地域再生学座』の方達が参加されている。
なので、学生だけでなく建築家の方や、小学校の校長先生など幅広いジャンルと年齢の作業場。


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まずは、ナカニシ先生から木材に関してのレクチャー。
今回は、乾燥材についてでした。とても実用的な内容でわかりやすい。
場所は『もくれん』という、古い蔵を解体、移築したスペースで。
『もくれん』は上にロフトもあり、そこでは有志で『きらくカフェ』を開いてる。

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レクチャー後、3班に別れ(木工2班、版築1班)作業にかかる。
この班は、時間や作業内容が区切りがつくと、休憩を挟みローテーションで仕事を変わっていく。
私たちは版築班を連続して経験させていただく。
まずは、畑中さんの説明を伺う。

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ここまですすんでいる。
版築の壁の中に、紙管をいれておきあとから抜いて『おくどさん』をつくる。
直接火があたる部分は、『大谷石』という耐火性の石のブロックで薪を出し入れする入り口を、
耐火性のモルタルを内部に塗る予定。
サイズは、H70cm × D70cm × W130cm
土の圧力がかかるので、型枠は頑丈にしないといけない。

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ミキサーに、

・土 バケツ8分目までいれたもの 3杯
・砂利 バケツに1/2杯
・石灰 4.5kg

をいれる。 バケツは13Lのもの。

よく混ぜあわせて、上から にがり水(にがり3kg+水30L)を目分量でかけていく。
手で握ると少しまとまるくらいの固さにする。

PLUSの土は粘土質で含水率が高いので、少し乾かして、砂を混ぜる必要がある。

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ミキサーで混ぜた土を型に入れる。
鉄でつくった『たたき』で土をつき固めていく。丁寧にたたいていく。特に外側に当たる端は念入りに
端材と木槌で固めていく。
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作業の最後にはあともう少しで天端、というところまですすむ。
大谷石は割れやすいので、注意しながらすすめる。砂利が混ざると割れてしまうので、
大谷石のうえの版築の土は、砂利なし、まさ土のみ。
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去年版築でつくりはった青空キッチン。
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一昨年つくりはった、池を臨む茶室。天井の低さがいい。
サミ・リンターラの"天の川の橋"の屋根の低さを思う。
(この作品の造りはぺらぺらですきではないけど・・・)
低い視点は面白い。

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そのお隣の草むらに大きなソーラーパネルが!!

『もくれん』や作業場所で使う電気をこれでまかなっているらしい。
素晴らしい!

とても楽しく作業させていただき、滋賀県大の皆様、畑中さんありがとうございます。
来週もよろしくお願いいたします。

7/24(fri)に < 版築ws> を行います。(詳細は追って連絡します)


(記:なかおか)
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by plus-ap | 2009-07-06 01:11 | 研究と観察 | Trackback | Comments(1)


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