カテゴリ:峠の茶屋( 18 )

さよなら、峠の茶屋

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高速道路建設のために、解体撤去を余儀なくされる大枝の大藪家。
その一角に、大藪家の古い土塀を延長すべく建てられた峠の茶屋。
今年2010年、連休明けにひかえた大藪家の解体に先立ち、峠の茶屋のお別れ会と解体/撤去を行ないます。

■お別れ会:4月17日 正午〜
■ 解体撤去作業:4月17日お別れ会後〜20日(予定)

なお、「峠の茶屋」はこの場所から消えますが、材料となった地域の土や木は再利用されます。
発想のもととなった、大藪家の土塀の土もすべて救出します。

連絡先:井上明彦 090-6064-7801

【報告|「さよなら、峠の茶屋」】


■■■ 峠の茶屋の歩み 2008.7 ~ 2010.4 ■■■

2008.7.18 井上明彦 「峠の茶屋計画」発表 at『みどりの停留所』展(テーマは「土塀延長」)
2008.8.22 京都芸大生と井上明彦により「峠の茶屋」建設始まる。=つちのいえプロジェクト開始
大藪家、松尾家、西小路敏氏、創作工房大五、 建設業者など、地域のさまざまな人々の協力を得て進行
2009.4.19 峠の茶屋お披露目茶会
以後、地域のコミュニティスペース、休憩所、 大枝アートプロジェクトの広報スペースなどとして活用される
2009.5.18 九社神社の例祭で立てられる提灯のために屋根の一部を切る
2009.8.22 峠の茶屋ミニ映画会 (大藪家、最後の地蔵盆にちなんで)
2010.1.23 大藪家「北向き地蔵」引越し
2010.4.17 峠の茶屋 お別れ会





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by plus-ap | 2010-04-16 22:12 | 峠の茶屋 | Trackback | Comments(1)

九社神社の祭り提灯

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峠の茶屋とその向いの石灯籠は、九社神社の参道入口にあります。毎年5月の第3日曜は九社神社の年次祭。今年は5月17日がそれにあたります。
この日だけ、参道入口に提灯柱が建てられます。

提灯は、意外と(いや予想通り)茶屋といい相性で、なんともいえない風情が漂います。

でも来年にはこの風景は見られないでしょう。
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立てる作業は前日の16日。ところが、峠の茶屋の出っ張った屋根の一部が柱を立てるじゃまになり、大藪さんがあわてて井上に連絡をとりましたが、井上は民族学博物館で展示作業でつかまりません。
やむなく、業者さんが茶屋の屋根の一部を15cm四方ほど、切り取りました。

祭り提灯のことは、大藪さんも忘れていたそうです。
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提灯の絵柄がかわいいです。
これなら屋根が切られて本望。ずっと柱に立っていてほしいものです。

こんど絵柄の云われを聞いてみようと思います。
(井上記)
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by plus-ap | 2009-05-18 12:49 | 峠の茶屋 | Trackback | Comments(0)

「峠の茶屋」お披露目茶会

e0156224_125491.jpg2009年4月19日、午後2時〜日没まで、完成した「峠の茶屋」のお披露目茶会を開催しました。

春のうららかな日差しの中、大藪さんはじめ、お世話になったご近所の方々や、美術家・建築家の方々、芸大設備課の方々が来てくださいました。


招待状(制作=中岡庸子)→


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砦のような外観に、上坂が大きな布に書いた「峠の茶」の文字の効果もあってか、まるで一揆のようだとの声もありました。でも弱そうな一揆です。
テラスでお茶を飲むのは、芸大美術学部長の渡辺真先生。
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顧問の小清水漸先生と、正月に手打ちそばをごちそうになった京都造形大の鈴鹿芳康先生は、多摩美の同期だそうです。
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お向かいの松尾さんと談笑する椎原保先生(構想設計講師)。松尾さんの右手は、版築建築家の畑中久美子さん。わざわざ神戸から来てくださいました。
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前田菜月さん(京芸漆工3回生)がお茶をたててくれました。ユン・ヘジンさんの韓国のお菓子ヤクバブ、池田圭さんのヨモギモチなど、メンバー手づくりのお菓子に加え、地元の方が差し入れてくださったケーキやパンがいっぱい。
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芸大音楽学部院生の照屋夏樹さんの三味線演奏。茶屋の外観と相まって、「ここはいったいどこの国か?」というような、無国籍な情緒があたりに漂います。
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眺めのいいテラスは、近所の子供たちにも人気です。落ちないよう祈るばかり。
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片づけ終わった夜の情景。

峠の茶屋は、今後、大藪さんをはじめとした地元の方や芸大生のギャラリーとして活用するほかに、月に一度ぐらい、交流のためのイベントができたらと思います。

説明パネルから挨拶文を引いておきます。

● ● ● ● ●

この「峠の茶屋」がある道は、西山街道といって、古くから沓掛村と大山崎を結んだ道です。
この峠を北に下りて(国道9 号線を越え)小畑川を渡る辺りが、京都の西の端・沓掛村、南に下りると大原野から長岡京へと通じています。
この茶屋がある大藪家は、江戸時代からこの地にある300 年来の旧家で、風情のある土塀に沿って西山の方に向かうと九社神社があり、ここは参道の入口にあたります。かつてこの地には静かな里山の風景が広がり、街道を行く人が一休みする茶屋があったと云われています。
京都第二外環状道路の建設のために、近い将来、この大藪家は取り壊される運命にあります。
失われる美しい土塀と里山の風景を心にとどめるため、私たちは、土塀を延長するように、この茶屋を建てました。
材料はすべてこの土地から得ています。土は旧山陰道の工事現場で分けてもらい、藁は大藪家の田から、木材は取り壊された民家の廃材や大原野神社の敷居、竹やイチョウの木は大原野の大工さんから、石も建て替えられた近所の農家からいただいています。土塀は練り土積みという古い工法でできていますが、竹小舞や左官を含め、こうした伝統的な技術を学ぶことも私たちの課題でした。
円窓から見えるのは九社神社参道の石燈篭です。にじり口を上ったテラスからは峠らしい風景を楽しむことができます(上る際は気をつけて下さい!)。
手づくりの粗野な茶屋、しかもふだんお茶もでませんが、どうかごゆっくりお休みください。

2009 年4 月19 日


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by plus-ap | 2009-04-19 23:54 | 峠の茶屋 | Trackback | Comments(0)

はねあげ戸

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峠の茶屋は、アフリカ風のハシゴでテラスに上ると、峠らしい眺めが広がるようにしてある。
だが、近所の小学生がときどき上ろうとして、大藪さんをあわてさせる。落ちてケガでもしたらたいへんだからだ。
自分も悪ガキだったから、こういう妙な砦ふうの建物がそそるのはよくわかる。

だが、せっかく場所を使わせてくださっている大藪さんに心配をかけるのはよくないから、子供がハシゴから上るのをできるだけ抑制しようと(上りたいヤツはどうしても上る。完全撃退は無理)、はね上げ式の戸を取り付けた。戸には廃品の簾戸を加工して用いた。あげた戸を固定するにはつっかえ棒を使う。

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テラスに上がってみて、驚いた。
切断して柱に使っているイチョウの木が、またまた芽吹いているのだ。
もう切られて1年近くなるというのに、まだ生きている。
もうすぐ新緑の季節。
(井上記)
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by plus-ap | 2009-04-15 22:18 | 峠の茶屋 | Trackback | Comments(0)

掃除完了!!

今週の木曜日は峠の茶屋オープンに向けた掃除を行いました。
土まみれになった床と、経年で汚れた大藪邸の駐車場壁の汚れを落とし、
作業で使用した道具類を芸大へ運びました。
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掃除には富元・堀内君と新規メンバーの是永さん藤河さん池田さんが参加しました。
新しく入ったところなのに、いきなり掃除で申し訳ないかぎり。
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掃除が終わって新メンバーで記念撮影。
左から池田さん、藤河さん、是永さんです。
荷物が片付くと、一気に休憩所らしくなる。

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この写真は芸大近所の農家で見つけた椅子。
この赤シートが茶屋の定義なのではないだろうか、思わず座りたくなる。

次回は峠の茶屋にも椅子を作成し、内装含めて完成を目指します。
4月19日はいよいよ完成お茶会の開催です!
昨年度お世話になった方や通りがかりの方を招待して、峠の茶屋をオープンします!
乞うご期待!

(富元記)
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by plus-ap | 2009-04-05 23:17 | 峠の茶屋 | Trackback | Comments(0)

外装完成!!

2008年度メンバーのほとんどが都合で参加できない中、
本日は富元と栗本先生、新メンバーの藤河さん池田さんの参加を得て、ついに「峠の茶屋」外装が完成しました。
終盤は山口君や近所の子供も参加してくれました。

作業内容は東壁面の装飾仕上げと、土壁の最終塗り。
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写真で藤河さんが取り組むのは、竹の壁面作り。
現場では「猫よけ」と呼んでいましたが、本来はどういった意味があるのでしょうか。
竹のパーツ作りは栗本先生が行ってくれました。
完成すると、このような感じになりました。
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竹の壁から覗く丸窓がきれいです。

東壁が完成すると、全員で内壁の土塗りです。
池田さん、藤河さんともにしっかりと土をを塗ってくれました。
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人数が増えて手持ち無沙汰の富元は、大藪邸の土塀との接地点に瓦を設置しました。
日干しレンガ積みの高さが抜群で、大藪邸の瓦とガッチリと咬み合ったのは驚きでした。
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今週の作業はここまで。
来週は峠の茶屋の磨き上げ(掃除)と内装のプランに移ります。
(富元記)
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by plus-ap | 2009-03-26 19:22 | 峠の茶屋 | Trackback | Comments(0)

完成近づく・・・?!

3月12日、本日の作業は、井上と富元のみ。
それぞれのパーツが完成に近づいてきた。
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道路側の三角壁は、丸竹を縦に入れてみる。竹が足りなくなったので、仕上げは後日にまわす。
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山から拾ってきた木でテラスに手すりを組んでみる。曲がり具合が半端ではない。
組んだ部分はシュロ縄を巻いて補強する予定。
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内装にもとりかかる。大五さんからもらい受けていた簾戸を、とりあえず即興で天井にはってみる。

ほかにも、ハシゴの固定、手すりの取付け、テラスの端への雨樋取付けなどを行った。
もう完成が間近??!!
いや、気軽に入って休んでもらえるような、茶屋のイメージづくりがこれからだ。
(井上記)
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by plus-ap | 2009-03-12 23:43 | 峠の茶屋 | Trackback | Comments(0)

左官最終段階

3月5日、午後より富元、林さん、井上先生の3名で左官仕事の最終段階に着手する。

今回の作業ではフロント部分の上塗りと、コーナーの塗りまわしを行いました。
フロント部分は壁面を三角形に区切り、そのうち半分を土塗りし、
イチョウ木の柱を土が両方から挟む形になりました。
残り半分の三角形は丸竹を使って壁を作る予定です。
内側は塗りまわしにしており外側とは違った空間になっています。
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また、同時に内側側面の補修も行いました。
欠け落ちていた丸窓の枠と、土の層が足りない部分をさらに上塗り。
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次回の作業は今回作業した部分の上塗りになります。
これで土を扱った仕事は終了し、内装などの仕上げに取り掛かります。

4月に土地主の大藪さんが竹の子販売を峠の茶屋横で始めますので、
販売開始と同時に、峠の茶屋でも竹の子茶会とお披露目茶会を行います。
(日程はおってプリュブログにて連絡します)
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by plus-ap | 2009-03-06 23:52 | 峠の茶屋 | Trackback | Comments(0)

手すりの材料をさがす

1月に富元・上坂が道路側の三角壁部分の竹小舞をつくったあと、大学の作品展や入試が相次ぎ、しばらく作業できない状態が続いた。
2/18に作業再開。栗本先生と井上で土を運搬。
2/19に富元が土の細分化と作業場所の整理。
2/26に山口・堀内が三角壁の竹小舞に下地の土塗り。

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3月4日、九社神社の裏で、テラスの手すりに使えそうな木を物色した。
伐採された雑木が山積みになっているなかから木を採り出して切っていると、天理教の松尾さんが軽トラで上ってきた。
九社神社は無人だから、昼間から薄暗い神社の裏でノコギリ持ってうろうろしていた僕は、おそらく警報か監視カメラにひっかかって、不審人物とみなされたのだろう。
材料を買わずに建築をつくるというのも、資本主義社会の中ではそれなりにたいへんだ。

e0156224_0153473.jpg採った木は皮をはいで、しばらく乾燥させる必要がある。
(井上記)
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by plus-ap | 2009-03-04 21:24 | 峠の茶屋 | Trackback | Comments(0)

ハシゴ

2009年1月15日(木)午後。
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芸大作品展まで一ヶ月を切るなか、淡々と作業を続ける。
今日は、内壁の左官の続きと、ハシゴづくりを行った。
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作業していると、おなじみの近所の子供たちがおおぜい押しかけてきて、やらせろとうるさい。
こいつらの中から、ものづくりの道に進む者が出てきたらいいのだが。

e0156224_23115823.jpgハシゴはアフリカ風。ためしに立て掛けてみる。
悪くない。
無限の虚空にのぼるハシゴ。

いや実際は、にじり口で茶屋の展望テラスに上るのだけれど。
(井上記)



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by plus-ap | 2009-01-15 23:19 | 峠の茶屋 | Trackback | Comments(0)


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井上明彦:aki@kcua.ac.jp

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